かくれんぼしようよ https://amzn.to/33UyK0o
それはよく晴れた日のことでした。
象さんは外で遊びたかったので、山羊くんを誘って遊ぶことにしました。
「ねえ、山羊くん、かくれんぼして遊ぼうよ。」
「えっ?かくれんぼ?う、うん。いいよ。」
「じゃあ、オニを決めよう。じゃんけんで勝った方がオニだからね。いくよ。じゃんけんぽん、あいこでしょ。じゃんけんぽん、あいこでしょ…。」
いつまでたっても決着がつきません。
それもそのはずです。
山羊くんも、象さんも、何度もじゃんけんをしてみますが、グーともチョキともパーとも言えない形しか出せないのですから。
じゃんけんでは決まらなかったので、にらめっこで決めることにしました。
「じゃあいくよ。にらめっこしましょ、あっぷっぷ。にらめっこしましょ、あっぷっぷ…。」
いつまでたっても決着がつきません。それもそのはずです。
山羊くんも、象さんも、お互いに笑わないように、目をつぶっていたのですから。
「どうしたものかね、山羊くん。オニがなかなか決まらないよ。じゃあ、山羊くんがオニでいい?十秒数えてね。」
「オニ?う、うん。わかった。じゃあ、いくよ。いち、にい、さん…。もういいかい?」
続く